Megrass Garden Nagoyaとは
メグラスガーデン ナゴヤは、
愛知県名古屋市港区の
海沿いにある庭園施設です。
園内は、折り重なるような心地よい設計の美しい6つのゾーンからなり、一年を通じて「花のリレー」が行われます。春限定で公開する特別な空間「秘密の花園」では、花々に囲まれる没入感体験をお楽しみいただき、アート鑑賞のようにガーデンを楽しむ…、そんな新しい価値のご提案とともに、植物の力で、訪れる方にたくさんの感動をお届けします。
植物が生きる「ガーデン」とは、変化に富んだ、永遠の未完成の場所。
リニューアルオープン後のフレッシュな1年目から、2年、3年と、季節がめぐるたび、その趣が豊かに深まるように、わたしたちは「進化しつづける」次代のガーデンを目指します。
いつ訪れても季節の移ろいが楽しめて、心にめぐりを感じられる場所でありたい。生命(いのち)がめぐる。 四季がめぐる。 花の風景を歩きめぐる。ゆっくりアイデアをめぐらせる。心地よい循環に、五感でふれられる時間。“マイ・ガーデンのように親しみある存在になれたら”と願い、造語の「Megrass」には「Me わたし/Grass 草地」という意味合いも含んでいます。
時間や心のめぐりを、有機的な曲線で表現しました。第一印象では「花」を想起させるシルエットながら、じっくり眺めていると「M」や「G」が見えてくるはずです。これは、花の風景を楽しむひとときのなかで、自分自身[ Me ]や四季の美しさ[ Grass/Garden ]に思いをめぐらせながらアートな庭を心感じるままにお楽しみいただきたいという願いを込めています。
この場所も、心のなかも決まったルートはありません。足はどこへ向かうのか。なにを思うのか。自然のなりゆきと、潮風に誘われるまま花と緑の風景をめぐってみませんか?
地形を彫刻したような、芝生のランドアートから多肉植物などのグラベルガーデンをつなぐ水景。やがて表情柔らかなメドウが広がり丘へ向かうにつれて、顔をだすトピアリー。春には「秘密の花園」の扉の向こうへ。心地よくオーバーラップしながら多彩に移ろいゆく風景を、思うままにお楽しみください。
四季折々の発見は、どの瞬間も一期一会。宿根草(しゅっこんそう)やグラスのサステナブルな植栽は次の季節にまた会える、そんな歓びをもたらします。わたしたちが考える「これからのガーデン」は花をみたその先に、豊かなめぐりを感じられる風景だと思うのです。
名古屋港のすぐそばで、心が泳ぎだすひとときを。
歓びや生きる力、
“心のエネルギー”
をお届けしたい。
私が本当に見たかった
「秘密の花園」がここにあります。
この数十年、さまざまなガーデンに携わってきました。「わぁ素敵」「わぁきれい」というお客さまの声や表情を目の当たりにし、心を解放したい、軽くしたい。感動したい。美しいものを見たい。その想いにお応えするのが、ガーデンの役割だと思っています。
「秘密の花園」は、こんなガーデンがあったらどんなに素敵だろうと密かに温めてきたプランです。花々に囲まれる没入空間に身を置いたら、本当に幸せな気持ちになっていただけるのかなと願っています。
また、私自身、この頃少しずつ、春と秋が短くなっているように感じるなど、時代の変化とともに気象環境も確実に変わってきています。昨今は、世界も社会も「持続可能な」という言葉をよく使いますね。
Megrass Garden Nagoya はサステナブル時代のデザインとして「宿根草(しゅっこんそう)」を多く取り入れながら、美しい四季の移ろいをお楽しみいただける、次代へとめぐりつづけるガーデンです。ご期待ください。
静岡県磐田市出身。造園業を営む夫の仕事を手伝ううち、一級造園施工管理技士を取得。1992年、日本で女性初の樹木医資格取得。ガーデンプロデューサーとして庭園の再生実績が豊富。1996年に大藤移植を成功させた「あしかがフラワーパーク」(栃木)は米CNN「世界の夢の旅行先10カ所」(2014)に選出される。2013年以降、「はままつフラワーパーク」(静岡)の理事長を務める。
何層もの
植栽図面を重ねた
風景です。
草花がリレーのように
“咲き繋ぎ”、印象が変化します。
花壇やガーデンの固定概念から1歩進んだ空間を作りたい、と構想をスタート。花の色を楽しむ感覚に加えて、植物のおもしろい質感や造形、地形さえもアートが感じられる場所になったらいいなと考え、風景をデザインしました。
ゾーンが混ざり合い世界観が少しずつ移り変わることで、空間全体が心地よく、個性さまざまな植物をゆっくりと見ていただきたいと思っています。
道端に自生している植物がつい気になって観察したり、欧米の街角やガーデンにみる、宿根草(しゅっこんそう)を巧みに組み合わせたナチュラリスティックな植栽の感性・考え方に刺激を受けるなど蓄積してきたアイデアを Megrass Garden Nagoya に取り入れました。
季節の移り変わりとともに開花する、多品種の宿根草(しゅっこんそう)たち。豊かな植物相によって、鳥や虫などの生き物が訪れる場所にもなってほしいと考えています。草花たちの生命(いのち)の営みと、それが創る風景の変化を、ぜひ何度でもお楽しみください。
静岡県浜松市出身。ランドスケープ&ガーデンデザイナー。東京農業大学造園学科を卒業。ランドスケープコンサルタント会社を経て渡英。英国の大学でガーデンデザインを学び、帰国後は浜松市を拠点に活動。浜名湖花博などの国際的な園芸イベントの設計や運営に携わるほか、個人庭園や公共空間の設計、植栽デザインなどを手がける。世界最大級のデザインコンペ「A’Design Award & Competition 」にて、2015年Landscape Planning & Garden Design部門 銀賞を受賞するなど、数々の賞を受賞。
芽出しから枯れ姿まで、植物の一生を愛でるという価値観をもったガーデンスタイル。宿根草を中心に季節の移ろいを楽しむ植栽デザインとして、近年注目を集めている。メグラスガーデンナゴヤは、その価値観に共感しランドスケープ設計に投影。1年を通した四季の変化だけでなく、年々趣が深まる経年変化も楽しみ。
一年を通して表情を変える、多年生植物。その多くは春に芽吹き、初夏から秋にかけて開花期を迎え、やがてタネをつけ、冬になれば枯れて休眠に入る。このサイクルを繰り返すため、一度植えれば毎年花を咲かせる。場所に適応できずダメになってしまうこともあるが、環境に合わせて品種を選べば、寿命がくるまで株が成長する。
宿根草や球根類を含む
多年草の割合
多品種の植栽で
深みのある風景に。
春(4~6月)限定で公開され、花々に囲まれる“没入体験”が叶う特別な空間。同名の小説作品からインスピレーションを受けた、クラシカルな雰囲気の花園。春以外の時期は、垣根や石垣に包まれてひっそりと隠れている。
コンパクトな敷地に
花の世界が濃縮。
気分よく、特別な風景を散歩しよう。
スタンダードコース
約50分(1歩あたり2秒)
かけ足コース
約40分(1歩あたり1.5秒)
※周遊ルートを1105mとして、
身長160cmの1歩72cmで計算
イギリス庭園に多く見られる技法で、常緑樹や低木を立体的に刈り込み、動物や幾何学模様などの形に仕立てた造形物。海に面したメグラスガーデンナゴヤでは縁起の良い日本の伝統文様「波千鳥」から場面構成を着想し、鳥や球体のトピアリーが目を楽しませてくれる。
園内には、「循環」をテーマにした4つのアートオブジェを配置。ヒトと環境のバランスを表現した「HUMAN」、対話する「HORSE」と「RABBIT」、そしてMegrass Garden Nagoyaで得たタカラモノに気づく「BIRD」。風景との関わり合いに注目を。制作は、愛知県立芸術大学出身の彫刻家・アーティスト、並木久矩。
多年生植物である「宿根草」を植栽数量の80%使用することで、大規模な植え替えや処分を行うことなく、風景を維持。環境に適した株は3年ほどでしっかりと根づき自立するため、ローメンテナンスになっていく。一年草と比較して、肥料や潅水も少ない量で管理できることから、環境負荷の削減、水使用量の削減に取り組む。さらに、宿根草の切り戻しを堆肥化し有機物として土壌に活用したり、旧施設からの廃材を再利用したベンチなど、循環を意識したガーデンづくりを実行。多品種を植栽し、多孔質空間を創出することで生物相が豊かになり、生物多様性に配慮した空間とする。